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ご挨拶

第36回日本老年医学会 九州地方会 会長 塩見 一剛
  • 第36回日本老年医学会九州地方会
  • 会長 塩見 一剛
  • 宮崎大学医学部附属病院 脳神経内科 病院教授

 皆様におかれましては益々御清栄のこととお慶び申し上げます。
 この度、宮崎市で2026年3月7日(土)に第36回日本老年医学会九州地方会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。

 日本は2017年に65歳以上の高齢者人口が27.3%に達し超高齢化社会となり8年が経過しました。今後も高齢者の人口は増加し続け、人口減少に伴う生産年齢人口は減少傾向となります。この状況は地方都市とくに人口の少ない地域ではより進むことが予測されております。一方で、令和6年度の統計では高齢者の中で収入を伴う仕事をしている割合は増えています。このことは、高齢者における就労意欲が高まってきていることを反映しております。このように年齢を経ても仕事をすることを希望している高齢者が増えていることから、今後は身体的、精神的に健全な生活をおくれる社会づくりを構築していくことが高齢者社会の課題と考えられます。

 高齢者の疾患で今後課題となるのは認知症と多病に対する対策です。認知症患者数が増加することは明らかで、社会生活を維持するためには医療のみならず介護体制も必要となります。多病に対する医療の体制を整備も課題となっています。高齢者は一人でいくつもの疾患を抱えており対応する診療科も複数あるため、診療においては綿密な医療連携が必須です。健全な生活を支えるためには、医療のみならず福祉や介護の役割もますます重要となっております。厚生労働省は、在宅医療に必要な連携を担う拠点の整備・運用として、在宅医療の提供体制、医療の整備体制、多職種のかかわりについての体制づくりを推進する方針を打ち出しております。

 今回の地方会ではこのような課題に対して、「地域で支える高齢者医療」として、特別講演、教育企画シンポジウム、ランチョンセミナーのプログラムを構成する予定です。シンポジウムでは、「多職種で支える地域の高齢者医療」として医療、在宅医療、介護などそれぞれの立場から講演をいただく予定です。一般演題、症例報告では老年医学に関する様々なご報告をいただきたいと考えております。これからの高齢者社会を担う老年医学会において九州地方から活発な意見・情報発信を行えることを願っております。

 宮崎県は九州南東部に位置する「日本のひなた」と呼ばれる温暖な気候と豊かな自然が特徴の地域です。神話の舞台となった高千穂峡、日南海岸の美しい海、えびの高原の豊かな自然など、エリアごとに異なる表情を見せる観光スポットがあります。また、宮崎牛やチキン南蛮、マンゴーやライチなどの特産品があり、全国的にも有名な食の魅力も持ち合わせています。多くの方々にご参加いただきぜひこの機会に宮崎をご堪能ください。

皆様のお越しを心からお待ちしております。